予防歯科 prevention

歯磨き

歯が生えてきたら歯磨きをしましょう。 小さいお子様は嫌がることもありますが、小学校に入るまではお母様が仕上げ磨きをして下さい。 また、6歳前後で生える奥の大人の歯は生えたてが虫歯になりやすいので、仕上げ磨きをして下さい。

歯磨き粉は、小さいお子様はつけなくていいです。 歯磨き粉だけを飲んでしまう場合もあるので、磨き方は1~2本ずつ横磨きをして下さい。

奥歯が生えているお子様は、デンタルフロス(糸)での掃除もできればより虫歯になりにくくなります。
特に歯と歯がぴったり生えているお子様は歯と歯の間の虫歯に注意が必要です。

間食(おやつ)

小さいお子様の消化器は小さいので、年齢によっては間食は必要な場合もあります。 時間の決まっていない間食や、あめ、スポーツ飲料やジュースを多く飲んでいると 虫歯には非常になりやすい環境になります。

決まった時間の間食と、寝る前の飲み物は麦茶や水などにしましょう。

フッ素

フッ素は歯のカルシウムと結合して、歯を強くする性質があります。
歯の生えたてからフッ素を塗っているお子様の虫歯の本数は圧倒的に低くなります。
3~4ヶ月に1回ごとのフッ素を塗ることをお勧めしています。ただし、環境(間食・歯の質・歯磨き)によってはフッ素を塗っても虫歯になることも当然あります。
フッ素の塗り方は、まず歯を磨いて歯の表面についているタンパク質様の膜を取り去ります。
次にフッ素を塗り、フッ素を塗った後は効果を高めるため30分ほど、うがいや飲食は避けていただきます。
味はややからいので、お子様によっては苦手な場合もあります。

シーラント
(虫歯予防の溝埋め)

乳歯の奥歯や永久歯の奥歯は溝が深いので、汚れがたまりやすく歯ブラシでは落としにくい状態になります。
その溝から虫歯が進行することが多く、あらかじめ溝埋めをしておく方法があります。
虫歯の治療のように、歯を削ることはありませんので、お子様にとっても受けやすい処置です。

お子様の虫歯の予防は大人から

虫歯は細菌によって起こる感染症(うつる病気)です。
お口の中には沢山の種類の細菌がすんでいて、その中の一部が虫歯菌です。
虫歯菌の割合が少なければ、他の細菌が栄養を取ってしまい、虫歯菌の繁殖の機会が少なくなります。

したがって、ご両親のお口の中の細菌の割合がそのままお子様のお口の中に移ることもあります。 お母様によっては、自分の使ったはしでお子様にお食事は絶対にあげないとされる方もいらっしゃるほどです。
ただ、虫歯の少ないお口の環境であれば、虫歯菌が移る心配をすることはなくなりますし、スキンシップを我慢することもなくなります。

お子様の歯が最初に生える前、または生えたてに、ご両親のお口の中の環境を良好に(虫歯菌を少なく)しておくことは大事です。
そのためには、虫歯の治療と歯ブラシでは落としきれない歯の表面のバイオフィルム(虫歯菌や歯周病菌とタンパク質の膜)をきれいにしておくことが大事です。

当院では小さなお子様もビデオを見たりぬいぐるみと遊びながらご両親の治療をお待ちいただけるキッズコーナーがありますので、お気軽にご来院下さい。 また、土日も診療していますので、ご主人様がお子様を見ている間にお母様の治療ができます。